九州地方で、顔に傷をつけ、痩せている状態で、兄弟と思われる犬数頭と一緒に保護されたチャコちゃん。
温厚な性格だったため殺処分は免れましたが、なかなかお声がかからなかったため、神奈川の個人保護者さん宅にいったん引き取られ、私たちのもとにやってきてくれました。
生きていくためにきっと色々なところを渡り歩いてきたチャコちゃんは、いつでもマイペース。
でも、これと決めたことは一生懸命で、女の子というよりも男の子っぽい性格の持ち主。
ぐっと引きつけられるというよりは、徐々に味がでる性格。
それが、当初の印象でした。
チャコちゃんは、私たちのもとにいた5ヶ月間、療養中であることが多く、避妊手術の後にでた腹部の腫れ、その後、原因不明の嘔吐(これは後に胃腸内に異物があったことが判明)など、プログラムのお休みを頂くこともありました。
その度に、チャコを担当した生徒も他の生徒も、不満を言うことなく、チャコのことを一番に考えてくれました。
これは確実に『かけがえのない命の大切さ』を彼らが、プログラムで学んだ証だと思いました。
また、皆さんにもたくさんのご心配と、たくさんのご協力をいただきました。
皆さんから頂きましたご寄付のおかげもあり、心配なくチャコちゃんを新しいお家に送り出すことが出来ました。
私たちの元にきたときは、名前をよんでも振り向かないので人に無関心な犬かとおもいましたが、でも、実は甘えちゃんで、人と遊ぶの大好きだということが判明。
でも、カイとポロロという兄弟ができたことで、自分も構ってほしいけれど、下の兄弟たちがいるから、気を使って静かに我慢するお姉ちゃんのように振る舞うこともありました。
そんな、チャコちゃんに、存分にわがままを言ったり、甘えたりできる家族ができました。
もう我慢しなくてもいい、チャコちゃんだけの居場所です。
優しいおとうさんと、おかあさんにたくさん愛情をかけてもらいながら、これからは何の心配もすることなく、生活してくれることでしょう。
新しいご家族の皆さま、チャコちゃんをどうぞ宜しくお願い致します。
そして、チャコちゃんを応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
ブログチャコの巣立ち:最終回
2015年5月22日