殺処分ゼロを目指す公益財団法人ヒューマニン財団

ブリーダーが伝える義務を持つ殺処分ゼロの考え

ブリーダーが伝える義務を持つ殺処分ゼロの考え

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ブリーダーが伝える義務を持つ殺処分ゼロの考え

動物は身近な存在で、ペットとして飼われるケースは珍しくありませんし、人気の高さがビジネスに結び付いていますから、命の観点が希薄になっています。
しかし、販売目的で育てるブリーダーは、利益が何よりも重視されますから、中には儲からないと育成を放棄したり、命に関わる問題が発生しています。
また、動物を購入しても、飼えなくなっては行き場を失い失うので、その結果保健所で処分されるケースが増えています。
無暗な育成や、無責任なブリーダーの存在は、ペットを不幸にするだけではなく、生命の重みを軽視する原因になりますし、社会全体に疑問を投げかける問題といえます。

殺処分ゼロの取り組みは、ブリーダーの意識に関わる重要なチャレンジで、まずは販売を行い責任を持つ存在から、動物との関わり方を考える事が必要です。
ショップで取り扱う存在は、物としての価値に加え、生きている動物を扱っている自覚を持ち、購入者に重要性を伝える役割があります。
表面上は大切な点を伝えても、ブリーダー自身が自覚を持たなければ、消費者には伝わりませんし、殺処分ゼロを実現する事は困難です。
社会的に不要と判断された生き物は、人の都合で終わりを迎えたり、幸せな生活が得られないままこの世を去ります。

ペットの飼育や健康の維持は、人にとって経済的な負担が重く、生活に余裕がなければ実現は難しいですから、誰にも相談せず放置を行う場合があります。
この点は、殺処分ゼロの理想を伝えたり、意識の啓発だけを行っても改善出来る部分ではありませんから、具体的に社会として何が出来るのか、如何にして殺処分ゼロを目指すのかが大切です。
殺処分ゼロの運動を行う組織は、啓発と取り組みの両面で改善を目指し、ブリーダーを巻き込んで目標達成に挑戦する事で、業界を含め状況の改善を進めています。
保健所の担当職員は、仕事として役割を果たしていますが、精神的なダメージは免れませんから、行いに悩む場合が多くあります。

総合的に取り組みを行えば、殺処分ゼロの結果は不可能ではなく、ブリーダーと消費者、社会全体が協力する事で、ペットの幸せな環境が整えられます。
不用意に増やし過ぎない点は、最初に心がける条件ですし、販売を行う側が注意すべきポイントですから、先ずは供給量の見直しが先決で、次に責任を持って飼う側の意識を変えたり、最後まで面倒を見る決意を持たせ、同時にサポート出来る仕組みを伝えるのも、理想を実現する着実な方法です。

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