大切な命を引き取り殺処分ゼロへ
大切な命を引き取り殺処分ゼロへ
無責任な人間のエゴによって、動物達の一生が危機にさらされています。可愛いからという理由だけでペットをお金で買い、物の様に扱うことが許されるのでしょうか。引っ越しに伴って、ペットが飼えなくなったから捨てるというのは、手放す理由にはなりません。引っ越し先を変更する位の覚悟がないのなら、初めから買うべきではなかったという事です。ペットを飼うというのは、大切な命を引き取り、家族の一員として、一生を共にする覚悟を持つという事です。それ位重大な行為だという認識を深めて欲しいです。
捨てられた全ての犬や猫に引き取り先が見つかれば、殺処分ゼロになります。犬や猫は、何一つとして悪い事をしていません。それなのになぜ、殺されなければいけないのでしょうか。2013年の時点では、約3分に1頭の犬や猫が殺処分されていました。この現実を変える為に、殺処分ゼロを目指して、引き取り先を見つけるマッチングの活動をしている団体がいます。ペットとしてだけではなく、社会貢献も目指しています。
犬や猫の中には、飼い主に虐待をされていたケースもあります。その場合には、飼い主から離れられて、幸せだったのかもしれません。しかし、引き取り先が見つからなければ殺処分されてしまいますし、優しく接してくれる人間にすら心を開けない程、警戒心をぬぐい去れずに苦しんでいます。そんな傷ついた心を抱えながらも、社会に貢献できる様に訓練を受け、人の役に立つ事をしている犬もいます。私達人間の中に、その様な素晴らしい人格の持ち主は、果たして存在するのでしょうか。恥じるべき事です。
殺処分ゼロにする為には、資金が必要です。捨てられた犬や猫の飼育費用や飼育用品、飼育員などの人件費もかかります。飼育施設の家賃や光熱費ももちろんかかります。この様な活動をするにも、お金が必要です。団体が維持できるのは、賛同してくれる方々の寄付金や援助のお陰です。もし過去に、動物の命を安易に扱って恥じているなら、その償いとして誠意を見せるべきです。悔い改めれば、神様はきっと許してくれることでしょう。
小さくても、短くても、命の重みは変わりません。この世の中で、人間が一番偉いわけでもありません。自分の快楽の為に動物を飼い、都合が悪くなったら捨てるという卑劣な行いをしない様、一人一人が自覚する事が大切です。命を預かるという事は、重大な責任と覚悟が必要だという事を、今一度心にとどめる様にしましょう。