殺処分ゼロを目指す公益財団法人ヒューマニン財団

殺処分ゼロのオランダの素晴らしい施策

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殺処分ゼロのオランダの素晴らしい施策

飼い主の事情で捨てられるペットが後を絶ちません。捨てられたペットは、今まで家で飼われていましたから、捨てられてもすぐに野生に戻ることができず、街をうろつくことになります。そうなると動物愛護センターに連れてこられ、そこで一定の期間の間に、新しい飼い主が見つからない場合は、殺処分されることになっています。身勝手な人間の行為により、多くの動物の尊い命が奪われているのを真剣に考える必要があります。1匹でも多く、動物の命を救い、殺処分ゼロを目指して、里親探しをしています。

オランダでは、殺処分ゼロという素晴らしい施策を行っています。オランダでは、動物を保護する施設が全国に沢山設けられています。当然ながら、その施設は殺処分をする場所ではなくて、新しい飼い主が見つかるまでの仮の住まいになっています。その保護施設から動物を引き取る場合にも、引き取りを希望する家族構成や住宅環境、飼育環境などを厳しく審査しています。そして施設の職員が、どうして動物を飼いたいのかなど、飼い主希望者の意思を細かく確認します。そして保護施設が引き取りを了承すれば、引き取るための料金を支払います。引き取った後も、保護施設から生育環境についての検査が抜き打ちで行われます。

オランダの保護施設は、飼い主の事情で手放さざると得ない場合に引き取りを行っていますが、動物を引き取る場合には料金を徴収していますが、料金を支払うのが嫌で捨てる人はほとんどいません。それだけ、動物を飼うということに責任が生じることを、社会全体は当然のこととして受け止めています。飼い主から徴収した料金や、企業や個人、動物愛護団体などからの寄付によって、保護施設は運営されています。動物たちは、暖房など空調設備がしっかり整った環境で育てられ、2回の食事とおやつを食べて、定期的な散歩をすることになっています。殺処分ゼロを実現しているだけでなく、動物たちの健康管理についてしっかりと考えられています。

オランダの施策は日本からすると厳しく見えるかもしれませんが、他の先進国でも同じような施策を取っている国が少なくありません。日本のように、ペットショップでお金を出せば安易に動物が手に入るという方法は、合理的で便利ではありますが、安易に手に入る半面、安易に捨てたりしてしまうことを助長してしまう恐れがあります。命が大切なのは、人間だけでなく動物も同じです。動物を育てるということがどれだけ責任を伴うことなのか、よく考える必要があります。

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