殺処分ゼロを目指す公益財団法人ヒューマニン財団

殺処分ゼロを目指す都道府県が増える中、目標達成をした熊本県

殺処分ゼロを目指す都道府県が増える中、目標達成をした熊本県

殺処分ゼロを目指す「ヒューマニン財団」 TOP > コラム > 殺処分ゼロを目指す都道府県が増える中、目標達成をした熊本県

殺処分ゼロを目指す都道府県が増える中、目標達成をした熊本県

飼い主の元へ戻れなくなったり、あるいは飼い主から遺棄されてしまったペットたちが収容されている保健所などの施設では、保管期限が過ぎてしまった場合に、譲渡ができると判断された動物以外に対しては、殺処分が行われています。
こうした悲惨な事実は、テレビや雑誌などで広く報道されるようになり、多くの人に知られるところとなりました。
ペットを飼いたいと思っている人たちも、ペットショップへ出向くのではなく、こうした保護施設に収容されている動物たちに手をさしのべることが多くなりました。
こうした動物たちを引き取り、家庭で飼育する動きは、ますます大きな広がりを見せています。
各都道府県においても、殺処分ゼロに対する取り組みを行っていますが、この取り組みが成功し、殺処分を行わなかった自治体はほんの一部に過ぎません。

そんな中で、2014年度に初めて殺処分ゼロを達成したのが熊本県です。
熊本県ではこれまで殺処分を減らすためのさまざまな試みが行われてきましたが、2014年度になって初めて、犬の殺処分をゼロにするという快挙を達成することができました。誠に残念なことに、猫の場合にはやはり殺処分が行われることになってしまったため、2014年度は犬に対してのみ、殺処分をゼロにするという目標が達成されました。
すでに横浜市が犬と猫、札幌市が犬の殺処分ゼロを実現していますが、単年度だけでなく、殺処分ゼロを複数年にわたって続けることは、住民やボランティア団体などの継続的な協力が必要なため、さらに難易度が高くなるのが現実です。

多くの都道府県では、引き続き殺処分ゼロを目指したさまざまな試みが行われていますが、こうした目標を達成するためには、多くの人々の協力が必要です。
こうした目標を達成するために必要なのは、保護された動物を引き取って飼育するだけに限りません。
たとえば殺処分を減らすためにさまざまなボランティア活動を行っている団体などに対して、寄付を行ったり、自分のできる範囲でボランティアとして活動に参加することは、実際に飼育することと同じように、動物たちの命を救うためにはとても大切なことです。
多くの人が自分のできる範囲で、保健所などに保護された動物たちが幸せな第二の人生を歩む手助けをする環境ができれば、多くの都道府県で殺処分ゼロを達成することができるに違いありません。
いずれは殺処分だけでなく、こうした保護施設自体が不要になるような環境作りをして行くことが目標となることでしょう。

財団の活動にご賛同いただける皆さまのご入会をお待ちしております。

お問い合わせ

財団に関するお問い合わせは、
メールにて承ります。

ヒューマニン財団は
皆さまからの寄付
によって
支えられています

応募方法はこちら

ヒューマニンペット育成プログラム